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歯周病シリーズ②~無症状でも侮るなかれ!!口と鼻が繋がってしまう病気「口腔鼻腔瘻管(こうくうびくうろう)|治療編」~

前回に引き続き、犬歯を支えている歯槽骨が破壊されて、その下の鼻の骨に穴が開いてしまったワンちゃんの治療編です。

 

治療前(抜歯前)の外観

 

 

一見普通にも見えますが、

 

 

歯を抜くと鼻腔の粘膜が見えるほどの穴が開いてしまっていました。

 

食べかすや細菌が入って鼻に炎症が起きないように、穴を塞ぐ治療を行わなければなりません。

 

無くなってしまった骨を元に戻すことは出来ません。

歯周粘膜を用いて、被覆術を施しました。

 

 

今回のように歯周病が進行して鼻と口が繋がってしまう「口腔鼻腔瘻」は放っておくと重症化してしまいます。

穴が開かないケースや小さな穴であれば塞がったり、大事に至らないことも少なくありません。

一番大切なのはペットも人も歯磨きなどの日頃のホームデンタルケアで予防をすることです。

 

ニオイが気になったら注意です。

お口の中のお悩みは当院獣医師または医療スタッフまでお気軽にご相談ください。