フィラリア検査の採血で、健康診断も一緒にできる?同時に行うメリットと考え方
春は、フィラリア予防をはじめとした各種予防をスタートする時期です。
この時期に動物病院を訪れた際に、同時に健康診断を勧められた経験がある飼い主さまもいらっしゃるのではないでしょうか。実は、フィラリア検査と健康診断を同じタイミングで行うことには、とても合理的な理由があります。
今回は、フィラリア検査と健康診断を同時に行う意味や、そのメリットについてご紹介します。

■目次
1.フィラリア予防前に必要な検査とは
2.フィラリア検査と健康診断を同時に行うメリット
3.健康診断では何がわかるのか
4.同時に受けるときの注意点と考え方
5.まとめ
フィラリア予防前に必要な検査とは
フィラリアは、蚊を介して感染する寄生虫で、心臓や肺の血管に寄生することで、重い症状を引き起こすことがあります。
フィラリア予防薬は、毎年春に投与を開始する前に「感染していないこと」を確認する検査が必要です。もし感染している状態で予防薬を使用すると、体に負担がかかるおそれがあるため、安全に予防を始めるためにも、事前の検査が大切です。
また、フィラリアは地域や生活環境によってリスクが異なるため、毎年検査を行い、その年の状態を確認することが基本とされています。
フィラリア検査と健康診断を同時に行うメリット
フィラリア検査は、血液を少量採取して行う検査です。この採血のタイミングを活かして、健康診断の血液検査も一緒に行うことができます。
一度の採血で複数の情報が得られるため、次のようなメリットがあります。
・採血の回数が1回で済むため、犬の負担を抑えやすい
・通院回数が減り、飼い主さまの負担も軽減できる
・検査のタイミングをまとめることで、スケジュール管理がしやすい
また、健康診断で「今の体の状態」を確認したうえで予防をスタートできるため、安心して予防に取り組めるという点も大きなメリットです。
健康診断では何がわかるのか
血液検査による健康診断では、見た目では分かりにくい体の変化を把握することができます。具体的には、例えば次のような項目をチェックします。
・肝臓や腎臓など内臓の状態
・貧血の有無
・炎症の有無
・栄養状態や代謝のバランス
こうした項目を確認することで、まだ目に見えた変化が出ていない段階でも、体の中で起きている変化に気づけることがあります。
さらに、同じ時期に継続して検査を行うことで、その子の「普段の数値(基準となる状態)」を把握しやすくなります。こうしたデータが蓄積されていると、体調に変化があったときに「その子にとっての変化」に気づきやすくなり、早めの対応につながることもあります。
また、若い犬とシニア犬でチェックしておきたいポイントが異なるように、年齢や体の状態によって検査項目を調整し、その子に合わせた内容で行うことが大切です。
▼健康診断の検査項目についてはこちらで詳しく解説しています
同時に受けるときの注意点と考え方
フィラリア検査と健康診断を同時に行う場合、いくつか気をつけておきたいポイントがあります。
・体調が安定しているタイミングで受けましょう
元気や食欲が落ちているときや、体調に違和感がある状態で検査を行うと、本来の数値が正しく反映されないことがあります。いつもどおりの状態で受けることで、より正確に「今の健康状態」を把握しやすくなります。
・検査内容によっては絶食が必要な場合もあります
血液中の数値は食事の影響を受けることがあるため、事前に案内された条件がある場合は、それに沿って準備していただくことが大切です。
・シニア犬や持病がある場合は事前にご相談ください
体への負担や検査内容の調整が必要になることもあるため、その子の状態に合わせた方法を検討していくことが重要です。
<同時に行うかどうかの考え方>
これらの検査の同時実施は、必ずしもすべての子に一律でおすすめするものではありません。犬の性格や体調、生活スタイルによっては、検査を分けて行う方がよい場合もあります。
そのため「まとめて行うと効率的」という考え方をベースにしつつも、飼い主さまが納得できる「その子に合った方法」を選ぶことが大切です。
気になる点がある場合は、事前にご相談いただくことで、その子に合った検査の進め方を一緒に考えることができます。
まとめ
フィラリア検査と健康診断を同時に行うことは、採血の負担を抑えながら、効率よく体の状態を確認できる方法のひとつです。
春は予防を始めるタイミングであると同時に、健康状態を見直す良い機会でもあります。一方で、検査の進め方は一つではなく、その子の状態やご家庭の考え方に合わせて選ぶことが大切です。
「一緒に受けたほうがいいのかな?」と迷われたときには、どうぞお気軽にご相談ください。その子に合った方法を一緒に考えていきましょう。
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