シニア犬の立ち上がりづらさは年のせい?知っておきたい病気のサイン
愛犬がシニア期に入ると「最近、立ち上がるのがゆっくりになった」「前より動きたがらなくなった」と感じる場面が増えてくることがあるかもしれません。
年齢を重ねることで動きがゆっくりになるのは自然な変化でもありますが、その一方で「年のせいかな」と思っていた変化の中に、病気が隠れているケースもあります。特に、立ち上がりづらさは、関節や筋肉だけでなく、神経のトラブルなどが関係していることもあるため、注意が必要です。
そこで今回は、シニア犬によく見られる「立ち上がりづらさ」について、加齢による変化と病気のサインの見分け方、ご家庭で確認しておきたいポイントをご紹介します。

■目次
1.シニア犬の「立ち上がりづらい」様子とは|よく見られる変化
2.加齢による変化として考えられる要因
3.病気が関係しているかも?ご家庭での観察ポイント
4.受診の目安と病院での対応
5.まとめ
シニア犬の「立ち上がりづらい」様子とは|よく見られる変化
「立ち上がりづらい」といっても、その表れ方はさまざまです。例えば、次のような様子が見られることがあります。
・立ち上がるまでに時間がかかる
・前足だけで体を起こそうとする
・後ろ足に力が入りにくそうに見える
・一度座ると、そのまま動きたがらない
・朝や寝起きに特に動きがぎこちない
こうした変化は、シニア犬では比較的よく見られます。
特に寝起きは、関節や筋肉がこわばりやすく、動き始めに違和感が出やすいタイミングです。しばらく動くと少し楽そうに見えることもあるため、見過ごしてしまいがちですが、実際には体に負担がかかっているケースもあるため注意が必要です。
加齢による変化として考えられる要因
シニア期になると、体には少しずつ変化が表れます。例えば、次のような加齢変化によって、立ち上がりづらさが見られることがあります。
・筋力の低下
・関節の柔軟性の低下
・関節まわりのこわばり
・寒さや冷えによる動きづらさ
・滑りやすい床による踏ん張りにくさ
特に後ろ足は、年齢とともに筋力が落ちやすい部位のひとつです。そのため、立ち上がる動作に時間がかかるようになることがあります。また、フローリングなど滑りやすい床では足に力を入れづらくなり、「立ち上がりづらい」という変化が目立ちやすくなることもあります。
こうした変化は加齢によるものとして見られることもありますが「年齢のせいだから仕方ない」とそのままにするのではなく、生活環境を整えたり、負担を減らす工夫をしてあげることが大切です。
病気が関係しているかも?ご家庭での観察ポイント
立ち上がりづらさの中には、病気が関係しているケースもあります。特に、次のような変化がある場合は注意が必要です。
▼痛みがあるような様子
☑ 抱き上げると鳴く
☑ 触られるのを嫌がる
☑ 特定の動きを嫌がる
▼進行しているような変化
☑ 日に日に動きづらそうになっている
☑ 以前より散歩を嫌がるようになった
☑ 休む時間が増えている
▼左右差がある動き
☑ 片側だけ足をかばう
☑ 左右で歩き方が違う
☑ 片足だけ引きずるような動きがある
こうした場合には、関節疾患や神経系のトラブルなどが関係している可能性があります。
<ご家庭で見ておきたいポイント>
診察時には「どんなときに」「どのような様子が見られるか」という情報がとても参考になります。例えば、次のような点を観察してみてください。
・立ち上がるまでにどのくらい時間がかかるか
・散歩中の歩き方に変化がないか
・滑りやすい床で足がふらついていないか
・段差や階段を嫌がっていないか
また、症状が出ている様子を動画で撮影しておくと、診察時の大きな助けになります。動物病院では緊張して普段通りの様子が見られないこともあるため、ご家庭での自然な動きが分かる記録はとても重要です。
受診の目安と病院での対応
シニア犬の動きの変化は「年齢によるものなのかな」と判断に迷われることも多いかもしれません。
実際に、加齢による変化として見られるケースもありますが、その一方で、関節や神経の病気が隠れていることもあります。そのため、できれば気になり始めた段階で一度動物病院で状態を確認しておくことをおすすめします。
動物病院では、歩き方や関節の動き、神経反応などを確認しながら、必要に応じてレントゲン検査などを行うことがあります。また、治療だけではなく、ご自宅で少しでも負担を減らせるよう、生活環境についてご提案することもあります。
例えば、
・滑りにくいマットを敷く
・寝床を見直す
・体重管理を行う
・無理のない運動を続ける
といった工夫によって、毎日の過ごしやすさが変わることもあります。
「病気なのか、年齢による変化なのか分からない」という段階でも問題ありません。見た目だけでは判断が難しいことも多いため、少しでも気になる様子があれば、お気軽にご相談ください。
まとめ
シニア犬の立ち上がりづらさは、加齢による自然な変化として見られることもありますが、関節や神経の病気が関係している場合もあります。特に「以前より悪化している」「痛みがありそう」「左右差がある」といった変化は、早めに確認しておきたいサインです。
早い段階で気づくことで、治療や生活環境の工夫につなげやすくなり、シニア期の愛犬が穏やかに過ごすための助けになることもあります。「年齢のせいかな」と感じる変化の中に、体からのサインが隠れているかもしれません。「少し気になるな」と感じた段階でも、どうぞお気軽にご相談ください。
◼こちらの関連記事もご覧ください
愛知県みよし市にある犬と猫の病院「Ken doc.」
お問い合わせはこちら
投稿者プロフィール

- 愛知県の動物病院
- 愛知県みよし市にあるKen Doc.は、犬や猫のためだけの動物病院です。入院室、手術室、そしてICUなど、充実した設備を備えており、大切なペットの健康をしっかりとサポートします。また、獣医師や愛玩動物看護師の求人情報も随時募集しています。Ken Doc.で、あなたのペットの健康を守るためのパートナーとなります。
最新の投稿
ブログ2026年6月4日シャンプーすると乾燥する?愛犬の肌質に合わせた選び方と負担の少ない洗い方
ブログ2026年6月4日犬・猫の歯磨きQ&A|「毎日できない」「嫌がる」ときの考え方と続けるコツ
ブログ2026年5月15日犬・猫の毛並みや肌荒れが気になるときに|獣医師とスキンケアアドバイザーが連携してサポート
ブログ2026年5月15日シニア犬の立ち上がりづらさは年のせい?知っておきたい病気のサイン
タグ一覧
- RECOVER CPR
- SFTS
- おしっこの回数が増える
- お知らせ
- かゆい
- しこり
- しつけ
- ふけ
- ぶどう膜炎
- アトピー
- アニクリ24
- アレルギー
- オトスコープ
- オンライン予約について
- ケア
- ケンカ
- ゴールデン・レトリーバー
- シニア犬に多い病気
- シー・ズー
- ズーノーシス
- チワワ
- トイ・プードル
- ノミ
- フレンチブルドッグ
- フード
- ヘビ咬傷
- ポメラニアン
- マダニ
- マラセチア
- ミニチュア・シュナウザー
- ミニチュア・ダックスフンド
- ヨークシャー・テリア
- ワクチン
- 下痢
- 不整脈
- 予防
- 会陰ヘルニア
- 便が出ない
- 健康チェック
- 健康診断
- 僧帽弁閉鎖不全症
- 内視鏡下バルーンダイレーション
- 副腎皮質機能低下症
- 化膿性外耳炎
- 口を痛がる
- 口唇粘膜炎
- 口臭が強くなる
- 咳
- 嘔吐
- 変形性関節症
- 多飲多尿
- 夜間緊急診療
- 子犬
- 子猫
- 寝れない
- 徘徊
- 心筋症
- 心肺蘇生
- 応急処置
- 性格の変化
- 怪我
- 愛玩動物看護師
- 感染症予防
- 慢性腎臓病
- 救急
- 散歩を嫌がる
- 柴犬
- 栄養管理
- 歯が抜ける
- 歯のケア
- 歯周病
- 毛玉
- 気管支炎
- 気管虚脱
- 水をよく飲む
- 治らない
- 爪とぎ
- 犬
- 猫
- 生活習慣
- 症状
- 白内障
- 皮膚検査
- 皮膚炎
- 目が見えない
- 目をこする
- 眼球摘出術
- 睡眠
- 研修プログラム
- 社会化
- 糖尿病
- 緑内障
- 耳
- 脱毛
- 脾臓
- 腫瘍
- 膿
- 臭い
- 診療科
- 認知症
- 誤飲誤食
- 足を引きずる
- 食中毒
- 食欲が落ちる
- 食欲旺盛なのに体重が減る
- 食道狭窄
- 黒目が白っぽくにごる



