糖尿病 ~早期の診断・治療が大切~
今回は、最近よく見かける糖尿病についてお話ししたいと思います。
糖尿病とは、その名の通り尿に糖が出てくる病気ですが、病気の根本は膵臓から分泌されているインスリンが枯渇する・もしくは効かなくなり、血液の血糖値が異常に高くなってしまう病気です。血液中の糖(血糖)が高くなることにより、体の様々なところを悪くしていき合併症を引き起こしてしまいます。
代表的な合併症が
糖尿病性白内障、神経症状、慢性腎臓病
です。
いずれも治療が難しく、白内障は失明、神経症状は腰が立たなくなる、慢性腎臓病は重度で命に関わることになってしまいます。
また上記の合併症がなくても、糖尿病の治療が遅れて高血糖の経過が長く続いてしまうと、
糖尿病性ケトアシドーシス、高浸透圧性高血糖症候群
という状態に陥ってしまいます。
これらはいずれも集中治療が必要で、助けてあげられない事も多くなってしまいます。
糖尿病は、合併症やケトアシドーシス・高浸透圧性高血糖状態になる前に治療を開始することが重要です。
早期発見のためには、定期的な健康診断(血液検査・尿検査)を受けてもらったり、
食欲があるのに痩せる、大量の飲水とおしっこ(多飲多尿)の症状があったら早めの受診をしていただくことです。
また、肥満は糖尿病の大きなリスクとなりますので、肥満体型の子は普段の生活から注意してあげてください。
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