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シニア犬に多い病気について|しこりがある、食欲が落ちるなどの症状がみられたら

人も高齢になると体の不調が増え始めるように、犬もシニア期に入るとさまざまな病気にかかります。犬のシニア期は犬種や大きさによって異なりますが、小型犬の寿命が13~15歳、大型犬の寿命が10~12歳ということを考慮すると、おおまかに小型犬では10歳、大型犬では8歳からシニアと見なすことができます。

今回はシニア犬で多い病気について、特に腫瘍に関わるものをピックアップしてご紹介します。

■目次
1.しこりがある、食欲が落ちるなどの症状がみられる場合に疑われる病気
2.シニア犬によくみられるがん
3.まとめ

しこりがある、食欲が落ちるなどの症状がみられる場合に疑われる病気


シニア犬によくみられる症状として、体のどこかにしこりができる、食欲が落ちるなどが挙げられます。これらの症状がみられる場合は、以下の病気が疑われます。

悪性腫瘍(がん)

リンパ腫
血管肉腫や軟部組織などの肉腫
肥満細胞腫
悪性乳腺腫瘍
悪性黒色腫(メラノーマ)
扁平上皮癌

良性腫瘍

脂肪腫
毛包上皮腫

シニア犬によくみられるがん


シニア犬の体にしこりが現れた場合、良性腫瘍は影響が少ないことが多いですが、悪性腫瘍(がん)の場合は食欲不振や元気の喪失、嘔吐、下痢などの症状が見られるため、注意が必要です。特にシニア犬で多いのは「リンパ腫」で、犬に発生するがんのうち7~24%ほどを占めるともいわれています。

リンパ腫には以下の特徴があります。

〇高齢の犬に多くみられる病気。

〇病気の型がいくつかあり、多中心型と呼ばれるものが最も多い。

〇体表のリンパ節(顎の下、脇の下、後ろ足の付け根など)が腫れてゴロゴロと触れるようになる。

〇他の臓器に転移しているケースが多い

様々な副作用があるものの、抗がん剤で良くなることが少なくない。

〇進行すると全身に及び、手遅れになる可能性がある。

〇リスクを理解した上で、最適な治療を選ぶことが重要。

上記のような特徴から、早期の発見がとても重要です。
シニア期に入って気になることがありましたら、早めに動物病院を受診することをお勧めします。

◼️シニア犬に多い病気について下記記事もご覧ください
咳などの症状がみられたら
水をよく飲む、おしっこの回数が増えるなどの症状がみられたら

まとめ


犬に発生するがんの多くは、高齢になってから現れます。しこりがあっても良性であれば元気に過ごすことができますが、その判断は難しく、動物病院で検査をしてみなければわかりません。早期に発見して治療方針を立てるためにも、シニア犬では出来れば人の1年に当たる2〜3ヶ月毎の定期診察を推奨します

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