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春のガーデニングには危険も|犬や猫に有害な植物・肥料・除草剤の注意点と受診目安

徐々に気温が上がり始めるこの時期、庭先やベランダでガーデニングを楽しまれる方も多いのではないでしょうか。

一方でこの時期は「庭に出たあとから様子がおかしい」「植物を口にしてしまったかもしれない」といったご相談が増える季節でもあります。身近な植物や土が、実は犬や猫にとっては体調不良の原因になることがあるのです。

今回は、春のガーデニングで気をつけたいポイントを、実際のトラブルにつながりやすい場面を踏まえて解説します。


■目次
1.春に注意したいガーデニングのリスク
2.犬や猫に有害な代表的な植物
3.肥料・薬剤による中毒リスク
4.こんな症状が見られたら|受診の目安と相談のポイント
5.まとめ

春に注意したいガーデニングのリスク


ガーデニングに関するトラブルは「特別なもの」ではなく、日常の中で起こることがほとんどです。たとえば、次のような場面がきっかけになります。

植え替え中に土や球根を口にする
散歩中に花壇の植物をかじる
肥料のにおいに引き寄せられて食べてしまう
除草剤をまいた場所を歩いたあとに足を舐める

このように、植物・肥料・薬剤のいずれもがリスクになり得る点が特徴です。また、屋外だけでなく、室内の観葉植物でも同様のトラブルが起こるおそれがあります。

犬や猫に有害な代表的な植物


植物による影響は種類によってさまざまですが、なかには少量でも体調に影響を及ぼすものがあります。

<犬・猫どちらにも注意が必要な植物>

以下の植物は、誤って口にすることで嘔吐や下痢、よだれなどの消化器症状が見られることがあります。

チューリップ
スイセン
ユリ
ポトス
アイビー

とくに球根類の植物の球根部分は成分が濃く、少量でも症状が出ることがあるため注意が必要です。

植物によるトラブルは「知らずに置いていた」ことで起こるケースが少なくありません。新しく植物を取り入れる際は、事前に安全性を確認し、切り花や花束にも注意することが大切です。

<猫で特に注意が必要な植物>

ユリは猫にとって非常に危険な植物で、腎臓に重い障害を引き起こすおそれがあることが知られています。葉・花・花粉や、花瓶の水にまで強い毒性があるため、次のような状況でも影響が出る可能性があります。

被毛に付着した花粉を毛づくろいで取り込んでしまう
花瓶の水を口にする

このように、目に見える形での誤食がなくても体内に取り込まれる可能性があります。そのため、猫がいるご家庭では、ユリは室内に置かない、もしくは猫が入れない場所に限定することが重要です。

肥料・薬剤による中毒リスク


植物だけでなく、ガーデニングで使用する肥料や薬剤も、犬や猫にとって体調不良の原因になることがあります。

<肥料で誤食が起こりやすい理由>

肥料は形状やにおいの影響で、犬や猫が口にしてしまうことがあります。とくに犬では、においに反応して誤食につながるケースが多く見られます。

粒状の肥料をフードのように食べてしまう
有機肥料のにおいに引き寄せられる
土を掘り返してそのまま口にする

肥料の種類によっては、消化器症状だけでなく、神経症状(ふらつきや震えなど)を引き起こすこともあります。

<除草剤・殺虫剤で注意したいポイント>

除草剤や殺虫剤は、散布した直後の草や土に触れたあと、体や足についた成分を舐めてしまうことで体内に取り込まれるケースなど、直接口にしなくても影響が出ることがあります。また、散布から時間が経っていても成分が残っている場合があるため、注意が必要です。

<予防のためにできること>

肥料や薬剤によるトラブルは、日常のちょっとした工夫で防げることも多くあります。

肥料は犬や猫が届かない場所で保管・使用する
散布後は一定時間、近づけないようにする
使用後は足や体を拭き取る習慣をつける

また「普段から使っているものだから大丈夫」と思われる場合でも、環境の変化や使用状況によってリスクが高まることもあるため、注意が必要です。

こんな症状が見られたら|受診の目安と相談のポイント


ガーデニングに関連した中毒では、次のような症状が見られることがあります。

嘔吐や下痢
元気がない、ぐったりしている
よだれが増える
ふらつきや震え

これらの症状は、一時的な不調で比較的よく見られる変化でもあるため「様子を見ても大丈夫な軽い不調」と判断してしまいやすい点に注意が必要です。

<症状が出てからではなく、可能性の時点で相談を>

次のような場合は、症状の有無にかかわらず、早めに動物病院へご相談ください。

植物や肥料、薬剤を口にした可能性がある
体に付着した可能性がある
いつもと違う様子が見られる

見た目には軽く見える場合でも、体の中で影響が出ていることがあります。「食べたかもしれない」「触れたかもしれない」といった段階でご相談いただくことで、その後の対応を検討しやすくなります。

<相談時にあると役立つ情報>

ご来院の際、次のような情報があると判断の助けになります。

植物の名前
使用した肥料や薬剤の商品名
どのくらいの量を、どのくらい前に口にしたか/触れたか
症状が出たタイミング

植物の名前や肥料・薬剤の商品名が分からない場合は、写真を撮ってお持ちいただくだけでも大丈夫です。また、すべての情報が正確に分からなくても問題ありませんので、分かる範囲でお伝えください。

中毒の種類によっては、時間の経過とともに症状が進むことがあるため、早めにご相談いただくことで重症化を防げる場合があります。「様子を見てもいいのかな」と迷う場面でも、ぜひ早めの受診をご検討ください。

まとめ


ガーデニングは、日々の暮らしに彩りを与えてくれる一方で、植物や肥料、薬剤の種類によっては、犬や猫に思わぬ影響を与えてしまうことがあります。ですが、あらかじめ注意点を知っておくことで防げるトラブルも少なくありません。

日常の中でのちょっとした変化や違和感が、大切なサインである場合もあります。愛犬・愛猫の様子に気になる点があれば、どうぞお気軽にご相談ください。

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