犬・猫の夜間救急|体調が急変したときの受診目安と電話相談の活用法
「夜中に突然吐き始めた」
「いつもと呼吸の様子が違う気がする」
愛犬・愛猫の体調が夜中や早朝に急に変わると、「朝まで様子を見ても大丈夫?」「今すぐ夜間救急に行くべき?」と不安になる飼い主さまも多いと思います。
日中であればすぐにかかりつけの動物病院へ相談できますが、夜間は受診先も限られるため、ご家庭だけで緊急性を判断するのは簡単ではありません。
今回は、犬や猫の体調が夜間に急変したときに知っておきたい受診の目安や、ご家庭でできる対応、当院が提携している夜間電話相談サービスの活用方法についてご紹介します。

■目次
1.すぐに夜間救急を受診したいサイン
2.朝まで様子を見てもよいのはどんなとき?
3.夜間の急変時にできる4つのこと
4.迷ったときは夜間電話相談サービスを活用しましょう
5.夜間救急を受診するときに備えておきたいこと
6.まとめ|夜間の「どうしよう」に備えるために
すぐに夜間救急を受診したいサイン
夜間であっても、次のような症状が見られる場合は、朝まで様子を見ず、すぐに専門家へ相談してください。
・呼吸が明らかに苦しそう
「ゼーゼー」と苦しそうに呼吸している、お腹を大きく動かして息をしている、舌や歯茎が紫色になっているといった場合は注意が必要です。舌や歯茎が紫色になる状態を「チアノーゼ」といい、体に十分な酸素が行き渡っていない可能性があります。
▼短頭種の呼吸トラブルについてはこちらで詳しく解説しています
▼シニア犬の呼吸の変化についてはこちらで詳しく解説しています
・激しい嘔吐や下痢を繰り返す
何度も繰り返し吐く、血を吐く、下痢とともにぐったりして自力で立てないなど、全身状態が悪い場合は早急な対応が必要です。
▼犬の下痢・嘔吐についてはこちらで詳しく解説しています
・危険なものを誤飲・誤食した
チョコレートやネギ類、人の薬などを口にした場合や、紐、小さなおもちゃなどを飲み込んだことが分かっている場合は、症状が出ていなくても早めの相談が必要です。
▼犬の食中毒についてはこちらで詳しく解説しています
・けいれんや失神、激しい出血などがある
突然のけいれんや失神、止まらない出血のほか、何度も排尿姿勢をとっているのに尿がまったく出ていない場合も、緊急性が高いサインです。
このような症状が見られた場合は「朝まで待っても大丈夫かな」とご家庭だけで判断せず、夜間でもすぐに相談し、必要に応じて救急診療を受けることが大切です。
朝まで様子を見てもよいのはどんなとき?
一方で、夜間に症状が出たからといって、すべてのケースですぐに救急診療が必要になるわけではありません。
例えば、
・1〜2回吐いた、または下痢をしたものの、その後は元気がある
・水を飲むことができている
・呼吸は普段と変わらず、落ち着いて眠れている
・一時的に元気がなかったものの、その後は普段に近い様子に戻っている
といった場合は、状態を確認しながら朝まで様子を見られることもあります。
その場合は、室温や湿度を整え、静かな場所でゆっくり休ませてあげましょう。無理に動かしたり刺激を与えたりせず、症状が再び出ていないか、元気や呼吸の様子に変化がないかを確認します。
ただし、「いつもと何か違う」「朝まで待ってよいのか判断できない」と感じる場合や、時間とともに症状が強くなっている場合は、ご家庭だけで判断せず、夜間でも早めに専門家へ相談してください。
夜間の急変時にできる4つのこと
突然の体調不良では焦ってしまうものですが、診察につながる情報を残しておくことも大切です。
①できるだけ落ち着いて様子を確認する
まずは愛犬・愛猫を安全な場所で休ませ、呼吸や意識、立つことができるかなどを確認します。無理に抱き上げたり動かしたりせず、苦しくなさそうな姿勢で休ませましょう。
②動画や写真を撮影する
けいれんや呼吸の様子、歩き方などは、診察時には症状が落ち着いていることもあります。可能であれば動画や写真を撮っておくと、獣医師がご自宅での状態を確認する手がかりになります。
③嘔吐物や誤飲したものを残しておく
嘔吐物や便、誤飲した可能性のある商品のパッケージなどは、診断や処置を考える際の参考になることがあります。捨てずに、受診時に持参できるようにしておきましょう。
④症状が出た時間と回数を記録する
「何時頃から」「何回」「どのような症状があったか」を簡単にメモしておくと、電話相談や診察の際に状況を伝えやすくなります。
迷ったときは夜間電話相談サービスを活用しましょう
夜間に最も判断が難しいのが「今すぐ受診した方がよいのか」「朝まで様子を見てもよいのか」という点かと思います。
当院では、夜間20:00〜翌朝8:30の急な体調不良について相談できる「アニクリ24」と提携しています。当院に患者登録のある犬・猫は原則無料で、夜間緊急専門の獣医師に電話で相談することができます。
「受診が必要か判断できない」「いつもと違う様子が気になる」といったときは、ご家庭だけで判断せず、夜間の相談先としてご活用ください。診療が必要と判断された場合には、夜間に受診できる動物病院の紹介も受けられます。
相談の際は、診察券を手元に用意したうえで、
・年齢や犬種・猫種
・持病や現在飲んでいる薬
・いつから、どのような症状があるか
・症状が起きた回数
・呼吸や意識の様子
などを整理しておくと、状況を伝えやすくなります。
また、相談内容は翌朝に当院の獣医師にも共有されるため、その後の診療にもつなげることができます。
▶ 当院の診療時間外緊急相談窓口についてはこちらで詳しくご紹介しています
夜間救急を受診するときに備えておきたいこと
アニクリ24で相談し、夜間の診療が必要となった場合は、紹介された動物病院へ飼い主さまご自身で連絡し、受診の手続きを行います。
受診する際は、可能であれば次のようなものを準備しておきましょう。
・当院の診察券
・ペット保険証
・現在飲んでいる薬や薬の情報
・症状を撮影した動画や写真
・クレジットカードなどの支払い手段
夜間診療では、通常の診療時間とは料金体系が異なり、時間外診療費などが加算される場合があります。紹介先へ連絡する際に、受診方法や費用について確認しておくと安心です。
まとめ|夜間の「どうしよう」に備えるために
夜中の体調不良は、どの飼い主さまにとっても不安なものです。すぐに対応が必要なケースもあれば、朝まで様子を見られる場合もあり、ご家庭だけで判断するのが難しいこともあります。
だからこそ、危険なサインを知っておくことに加えて「迷ったときにどこへ相談するか」をあらかじめ把握しておくことが大切です。当院では、夜間の急な体調変化について相談できる「アニクリ24」と提携しています。いざというときの相談先として、ぜひ覚えておいていただければと思います。
夜間に愛犬・愛猫の様子で迷ったときは、お一人で判断しようとせず、早めに専門家へ相談しましょう。
◼こちらの関連記事もご覧ください
愛知県みよし市にある犬と猫の病院「Ken doc.」
お問い合わせはこちら
投稿者プロフィール

- 愛知県の動物病院
- 愛知県みよし市にあるKen Doc.は、犬や猫のためだけの動物病院です。入院室、手術室、そしてICUなど、充実した設備を備えており、大切なペットの健康をしっかりとサポートします。また、獣医師や愛玩動物看護師の求人情報も随時募集しています。Ken Doc.で、あなたのペットの健康を守るためのパートナーとなります。
最新の投稿
ブログ2026年8月18日犬・猫の夜間救急|体調が急変したときの受診目安と電話相談の活用法
ブログ2026年8月18日犬にも花粉症はある?皮膚のかゆみや赤みに注意したい症状と季節別の対策
ブログ2026年7月24日短頭種の「息が苦しそう」に注意|夏の呼吸トラブルと日常生活のポイント
ブログ2026年7月24日老犬の「息が荒い」「呼吸が速い」は寿命のサイン?危険な症状と受診の目安を解説
タグ一覧
- RECOVER CPR
- SFTS
- おしっこの回数が増える
- お知らせ
- かゆい
- しこり
- しつけ
- ふけ
- ぶどう膜炎
- アトピー
- アニクリ24
- アレルギー
- オトスコープ
- オンライン予約について
- ケア
- ケンカ
- ゴールデン・レトリーバー
- シニア犬に多い病気
- シー・ズー
- ズーノーシス
- チワワ
- トイ・プードル
- ノミ
- パグ
- フレンチブルドッグ
- フード
- ブルドッグ
- ヘビ咬傷
- ペキニーズ
- ボクサー
- ボストン・テリア
- ポメラニアン
- マダニ
- マラセチア
- ミニチュア・シュナウザー
- ミニチュア・ダックスフンド
- ヨークシャー・テリア
- ワクチン
- 下痢
- 不整脈
- 予防
- 会陰ヘルニア
- 便が出ない
- 健康チェック
- 健康診断
- 僧帽弁閉鎖不全症
- 内視鏡下バルーンダイレーション
- 副腎皮質機能低下症
- 化膿性外耳炎
- 口を痛がる
- 口唇粘膜炎
- 口臭が強くなる
- 呼吸が苦しそう
- 咳
- 嘔吐
- 変形性関節症
- 多飲多尿
- 夜間緊急診療
- 子犬
- 子猫
- 寝れない
- 徘徊
- 心筋症
- 心肺蘇生
- 応急処置
- 性格の変化
- 怪我
- 愛玩動物看護師
- 感染症予防
- 慢性腎臓病
- 救急
- 散歩を嫌がる
- 柴犬
- 栄養管理
- 歯が抜ける
- 歯のケア
- 歯周病
- 毛玉
- 気管支炎
- 気管虚脱
- 水をよく飲む
- 治らない
- 爪とぎ
- 犬
- 狆
- 猫
- 生活習慣
- 症状
- 白内障
- 皮膚検査
- 皮膚炎
- 目が見えない
- 目をこする
- 眼球摘出術
- 睡眠
- 短頭種
- 研修プログラム
- 社会化
- 糖尿病
- 緑内障
- 耳
- 脱毛
- 脾臓
- 腫瘍
- 膿
- 臭い
- 診療科
- 認知症
- 誤飲誤食
- 足を引きずる
- 食中毒
- 食欲が落ちる
- 食欲旺盛なのに体重が減る
- 食道狭窄
- 黒目が白っぽくにごる




