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シニア犬に多い病気について|水をよく飲む、おしっこの回数が増えるなどの症状がみられたら

人も高齢になると体の不調が増え始めるように、犬もシニア期に入るとさまざまな病気にかかります。犬のシニア期は犬種や大きさによって異なりますが、小型犬の寿命が13~15歳、大型犬の寿命が10~12歳ということを考慮すると、おおまかに小型犬では10歳、大型犬では8歳からシニアと見なすことができます。

今回はシニア犬で多い病気について、特に泌尿器に関わるものをピックアップしてご紹介します。

■目次
1.水をよく飲む、おしっこの回数が増えるなどの症状がみられる場合に疑われる病気
2.シニア犬によくみられる泌尿器の病気
3.まとめ

水をよく飲む、おしっこの回数が増えるなどの症状がみられる場合に疑われる病気


シニアになるとよく現れるのが、水をよく飲む、おしっこの回数が増える、といった症状です。このような状態の犬では、以下のような病気が疑われます。

泌尿器の病気

慢性腎臓病
膀胱炎

ホルモンの病気

副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)
糖尿病

その他の原因

ストレス
子宮蓄膿症(特に未避妊の場合)

シニア犬によくみられる泌尿器の病気


シニア犬におしっこの回数が増えるなどの症状がみられるケースで、特に多いのが泌尿器の病気です。
その中でも注意すべきなのが、「慢性腎臓病」です。

慢性腎臓病には以下の特徴があります。

〇中高齢の犬に多くみられる病気。

〇腎臓の機能が低下した状態が長期間続く。

〇4つのステージに分けられ、初期にはほとんど症状がみられない

〇進行すると以下のような症状が現れる。

飲水量・排尿回数の増加
嘔吐
貧血
元気・食欲の低下
体重の減少
脱水

〇さらに進行すると、以下のような病気に発展し、命に関わることもある。

尿毒症
高血圧

〇根治は難しく、病気の進行を遅らせるために薬の投与や療法食を与える。

上記のような特徴から、シニア期に入って気になることがありましたら、早めに動物病院を受診することをお勧めします。

まとめ


犬も私たち人間と同じように、年齢を重ねると様々な病気になりやすくなります。早期発見・早期治療を実現するためにも、気になる様子があれば早めに動物病院を受診しましょう。また、シニア犬では出来れば人の1年に当たる2〜3ヶ月毎の定期診察を推奨します

◼️シニア犬に多い病気について下記記事もご覧ください
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