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【症状別】シニア犬に多い病気のサイン|気をつけたい変化一覧

「以前より水を飲むようになった」
「散歩に行きたがらなくなった」
「寝ている時間が増えた」

シニア期を迎えると、若い頃には見られなかった変化が少しずつ表れることがあります。「年齢を重ねたから仕方がない」と思うかもしれませんが、その変化の背景に病気が隠れている場合もあるため注意が必要です。

シニア犬に多い病気のなかには、早めに見つけて治療や生活環境の見直しを行うことで、症状の進行を抑えたり、負担を軽減したりできるものもあります。

今回は、シニア犬で気をつけたい病気のサインを症状別にご紹介します。

■目次
1.シニア犬の変化に早く気づくために
2.水・トイレに関する症状
3.食事・体重に関する症状
4.呼吸・歩き方に関する症状
5.口・目・行動に関する症状
6.季節・その他の変化
7.まとめ|「年のせい」で片づけないことが大切

シニア犬の変化に早く気づくために


シニア犬の病気の早期発見につなげるためには、毎日の様子を知っている飼い主様が小さな変化に気づくことが大切です。

普段から、次のような項目を確認してみましょう。

・水を飲む量や回数
・食事量や食べ方
・体重や体形
・尿や便の量、回数、色
・歩き方や立ち上がるときの様子
・目の色や見え方
・口臭や歯の状態
・咳や呼吸の様子
・睡眠時間や性格、行動の変化

「食事は取れているから大丈夫」「歩けているから問題ない」とは限りません。食欲があるのに痩せる、歩けるものの散歩を嫌がるなど、一見すると小さな変化が病気のサインになっていることもあります。

愛犬の「いつもと違う」に気づいたら、症状が表れた時期や回数を記録し、必要に応じて動画や写真を残しておくと診察時に役立ちます。

水・トイレに関する症状


水を飲む量や排尿の変化は、飼い主さまが気づきやすい症状のひとつです。

<水をよく飲む・おしっこの量や回数が増える>

気温が高い日や運動後には水を飲む量が増えることがあります。しかし、涼しい環境でも水を頻繁に飲む、以前より尿の量が明らかに増えたといった場合は、多飲多尿の可能性があります。

多飲多尿は、慢性腎臓病や糖尿病、副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)などで表れることがあります。水を制限すると脱水を招くおそれがあるため、自己判断で飲水量を減らさず、動物病院へご相談ください。

▼犬の多飲で考えられる病気はこちらで解説しています

食事・体重に関する症状


食欲や体重の変化には、消化器だけでなく、ホルモンや内臓などの病気が関係していることがあります。

<食欲旺盛なのに痩せる>

食事をしっかり取っているにもかかわらず体重が減る場合は、糖尿病などの病気が隠れている可能性があります。水をよく飲む、尿量が増えるといった症状が一緒に表れることもあります。

被毛によって体形の変化が分かりにくい犬もいるため、定期的に体重を測り、背骨や肋骨の触れ方も確認しましょう。

▼犬が食欲旺盛なのに体重が減る原因はこちらで解説しています

<しこりがある・食欲が落ちる>

シニア犬では、皮膚や皮下にしこりが見つかることがあります。見た目や触った感覚だけで、良性か悪性かを判断することはできません。

また、食欲低下や体重減少、元気がないといった変化には、腫瘍のほか、さまざまな内臓の病気が関係している可能性があります。しこりが急に大きくなった、形や色が変わった、出血している場合は、早めに受診しましょう。

▼犬のしこりや食欲低下で考えられる病気はこちらで解説しています

呼吸・歩き方に関する症状


咳や呼吸の変化、歩き方の異常は、心臓や呼吸器、骨・関節などの病気によって表れることがあります。

<咳が出る>

シニア犬の咳には、気管や肺の病気だけでなく、僧帽弁閉鎖不全症などの心臓病が関係している場合もあります。

興奮したときや水を飲んだあとだけでなく、夜間や安静時にも咳が出る、呼吸が速い、疲れやすくなったといった変化がある場合は、早めに動物病院へご相談ください。

▼犬の咳で考えられる病気はこちらで解説しています

<散歩を嫌がる・足を引きずる>

散歩の距離が短くなった、立ち上がるまでに時間がかかる、階段や段差を避けるといった変化は、単なる体力の低下ではなく、変形性関節症や椎間板ヘルニアなどによる痛みのサインかもしれません。

また、心臓病によって疲れやすくなり、歩きたがらなくなることもあります。無理に運動させず、歩き方を動画で撮影して受診時にお見せください。

▼犬の歩き方の変化で考えられる病気はこちらで解説しています

口・目・行動に関する症状


口や目、行動の変化は、年齢によるものと思われやすい症状です。しかし、痛みや病気が関係している可能性もあります。

<口臭が強くなる・歯が抜ける>

強い口臭や歯のぐらつき、歯茎からの出血は、歯周病で見られる症状です。口の痛みによって、食べる速度が遅くなる、硬い食事を避ける、食事を口からこぼすといった変化が表れることもあります。

▼犬の口臭が強い・歯が抜ける場合に考えられる病気はこちらで解説しています

<黒目が白っぽくにごる・目をこする>

シニア犬の目が白っぽく見える変化には、加齢に伴う核硬化症のほか、白内障などが関係している場合があります。

目をこする、充血している、目を開けにくそうにするといった症状がある場合は、痛みを伴う目の病気も考えられます。目の病気は短期間で状態が変化することもあるため、早めに受診しましょう。

▼シニア犬に多い目の病気はこちらで解説しています

<徘徊する・性格が変わる>

同じ場所をぐるぐる歩く、昼夜が逆転する、夜鳴きが増える、以前より怒りやすくなるといった変化は、認知機能不全で見られることがあります。

ただし、脳やホルモン、肝臓、神経などの病気でも似た変化が表れる場合があります。「認知症だから仕方がない」と決めつけず、まずは原因を確認することが大切です。

▼犬の徘徊や性格の変化で考えられる病気はこちらで解説しています

季節・その他の変化


シニア犬は体温を調節する力が低下しやすく、季節や室内環境の影響を受けることがあります。

<冬に元気がなくなる>

寒い時期に震える、動きたがらない、体が冷たいといった様子が見られる場合は、低体温症に注意が必要です。

特に、持病がある犬や痩せている犬、寝たきりの犬では、室内でも体温が低下する可能性があります。反応が鈍い、呼吸が弱い、立てないといった症状がある場合は、体を急激に温めようとせず、動物病院へご連絡ください。

▼犬の低体温症についてはこちらで解説しています

まとめ|「年のせい」で片づけないことが大切


シニア犬に表れる水分量や食欲、体重、歩き方、呼吸、目、口、行動などの変化には、さまざまな病気が隠れている可能性があります。

病気によっては、早い段階で見つけることで治療の選択肢が広がり、愛犬の負担を抑えられることもあります。気になる症状があれば、該当する記事で詳しい内容を確認してみてください。

ただし、症状が複数重なっている、急に悪化した、呼吸が苦しそう、意識や反応がおかしいといった場合は、記事だけで判断せず、早めの受診が必要です。

「年だから仕方がない」と思っている変化のなかに、対応できる病気のサインが隠れていることがあります。判断に迷うときや、少しでも気になる様子があるときは、お気軽に当院へご相談ください。

 

愛知県みよし市にある犬と猫の病院「Ken doc.」
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