シャンプーすると乾燥する?愛犬の肌質に合わせた選び方と負担の少ない洗い方
「シャンプーした後に肌がカサついている気がする」
「どのシャンプーを選べばいいのか分からない」
愛犬のスキンケアについて、このようなお悩みを持つ飼い主さまも多いかと思います。
犬の皮膚は人間よりも薄く、とてもデリケートです。そのため、肌質に合わないシャンプーや洗い方によって、乾燥や赤み、かゆみなどの皮膚トラブルにつながってしまうことがあります。
今回は、愛犬の肌質に合わせたシャンプーの選び方や、ご自宅で実践しやすい正しい洗い方についてご紹介します。

■目次
1.愛犬の肌質を知るポイント
2.肌質に合わせたシャンプーの選び方
3.正しい洗い方の基本ステップ
4.乾かし方とシャンプー後のケア
5.注意したいNGな洗い方
6.まとめ
愛犬の肌質を知るポイント
シャンプーを選ぶ際に大切なのが「その子の肌質に合っているか」という視点です。犬の肌質は大きく分けると、乾燥しやすいタイプ、脂っぽくなりやすいタイプ、刺激に敏感なタイプなどがあります。
例えば、次のような様子はひとつの目安になります。
▼ 乾燥しやすいタイプ
・フケが出やすい
・肌がカサついて見える
・シャンプー後にかゆがることがある
▼ 脂っぽくなりやすいタイプ
・ベタつきやにおいが気になる
・被毛がペタッとしやすい
・皮脂汚れが目立ちやすい
▼ 刺激に敏感なタイプ
・赤みが出やすい
・シャンプー後に肌荒れしやすい
・季節や環境の変化で皮膚状態が変わりやすい
また、肌質は生まれつきだけで決まるものではありません。年齢や季節、生活環境、体調の変化によっても状態は変わるため「以前は大丈夫だったシャンプーが合わなくなった」というケースもあります。
日頃から、
・かゆがる回数が増えていないか
・赤みやフケが出ていないか
・被毛のベタつきや乾燥が強くなっていないか
など、小さな変化を見てあげることが大切です。
肌質に合わせたシャンプーの選び方
犬用シャンプーにはさまざまな種類があります。肌質に合わないものを使うと、かえって肌トラブルにつながることもあるため、次のようなポイントを意識しましょう。
<乾燥しやすい肌には>
乾燥しやすい子では、保湿成分が含まれたシャンプーを選ぶことが大切です。
また、洗浄力が強すぎるものは、皮膚のバリア機能を弱めてしまう場合があるため注意が必要です。
<脂っぽくなりやすい肌には>
ベタつきやにおいが気になる場合は、余分な皮脂を落としつつ、必要以上に刺激にならないバランスの良いシャンプーを選びます。
また「しっかり洗いたい」と思って何度も洗いがちですが、適切な頻度でやさしく洗うことが大切です。
<敏感肌には>
刺激に弱い子では、低刺激・無添加タイプを検討するのも良いでしょう。
また、皮膚の状態によっては、獣医師の判断で薬用シャンプーをご提案する場合もあります。「何を選べばいいか分からない」という場合はご相談いただくのがおすすめです。
正しい洗い方の基本ステップ
シャンプーは「何を使うか」だけでなく「どう洗うか」もとても重要です。
① 先にブラッシングを行う
シャンプー前にブラッシングをしておくことで、抜け毛や汚れが落ちやすくなり、洗い残しも減らしやすくなります。毛玉がある場合は、先にほぐしておくことで皮膚への負担を減らせます。
② お湯は35〜37℃程度に
熱すぎるお湯は皮膚の乾燥につながりやすいため、人間には少しぬるく感じる程度が目安です。特に乾燥しやすい子では、お湯の温度も大切なポイントになります。
③ シャンプーは泡立ててから使う
シャンプー液を直接かけるのではなく、しっかり泡立ててから“泡で包み込むように”洗うことで、肌への刺激を減らしやすくなります。ゴシゴシ擦るのではなく、指の腹でやさしく洗うことを意識しましょう。
④ すすぎはしっかりと
すすぎ残しは、かゆみや肌荒れの原因になることがあります。特に、脇・内股・指の間などは洗浄成分が残りやすいため、被毛の根元までしっかり流すことが大切です。
乾かし方とシャンプー後のケア
シャンプー後の「乾かし方」も皮膚状態に大きく関わります。特に、被毛の内側に湿り気が残ると、蒸れや雑菌の増殖による皮膚トラブルにつながることもあるため注意が必要です。
① まずはタオルドライをしっかり行う
ドライヤーの前に、タオルでしっかり水分を吸収しておくことで、乾かす時間を短縮しやすくなります。ゴシゴシ擦るのではなく、やさしく押さえるように水分を取っていきましょう。
② ドライヤーは近づけすぎない
ドライヤーを皮膚に近づけすぎると、熱によって乾燥や刺激につながることがあります。少し離した状態で風を当てながら、同じ場所に熱が集中しないように動かしながら乾かしていくことが大切です。
③ 被毛の表面だけでなく「根元」まで乾かす
見た目では乾いているように見えても、被毛の内側に湿り気が残っていることがあります。特に、脇・内股・首まわりなどは乾きにくいため、被毛をかき分けながら根元までしっかり乾かしましょう。
④ 必要に応じて保湿ケアも取り入れる
シャンプー後は、肌が乾燥しやすい状態になることもあります。そのため、乾燥しやすい子では、保湿剤などを取り入れることで、肌状態が安定しやすくなる場合もあります。
注意したいNGな洗い方
良かれと思って行っているケアが、実は肌への負担になっていることもあります。例えば、次のような洗い方には注意が必要です。
・人間用シャンプーを使う
犬と人間では皮膚の性質が異なります。人間用シャンプーは刺激が強すぎる場合があるため、基本的には犬専用のものを使用しましょう。
・強く擦り洗いする
汚れを落としたいからといってゴシゴシ擦ると、皮膚を傷つけてしまうことがあります。赤みや乾燥の原因になることもあるため、やさしく洗うことが大切です。
・洗いすぎる
頻繁なシャンプーは、必要な皮脂まで落としてしまう場合があります。「においが気になるから毎週何度も洗う」といった習慣が、乾燥や皮膚トラブルにつながることもあります。
まとめ
愛犬の肌を健やかに保つためには、その子の肌質に合ったシャンプーを選び、負担の少ない方法でケアを続けることが大切です。また、正しい手順でやさしく洗い、しっかり乾かすことは、皮膚トラブルの予防にもつながります。
一方で「どのシャンプーが合うのか分からない」「洗い方がこれで合っているのか不安」と感じることもあるかもしれません。
当院では、獣医師だけでなく、スキンケアアドバイザー(看護師)による日常ケアのご相談も行っています。シャンプー選びやスキンケア方法についても、その子の肌状態や生活スタイルに合わせて一緒に考えていきますので、気になることがあればお気軽にご相談ください。
▼当院のにスキンケア相談体制ついてはこちらで詳しくご紹介しています
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