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犬・猫の歯磨きQ&A|「毎日できない」「嫌がる」ときの考え方と続けるコツ

愛犬・愛猫の健康を考えて歯磨きを始めてみたものの、

毎日できない…
嫌がってうまく磨けない
これで本当に合っているのかな?

と悩まれる飼い主さまもいらっしゃるのではないでしょうか。当院でも、歯磨きやオーラルケアに関するご相談はとても多くいただきます。

犬や猫の歯磨きは「完璧にやること」よりも「無理なく続けること」が大切です。そこで今回は、動物病院でもよく聞かれる歯磨きのお悩みについて、Q&A形式でご紹介します。

■目次
1.【Q1】毎日やらないと意味がない?
2.【Q2】歯の裏側まで磨けないときはどうする?
3.【Q3】歯ブラシをガジガジ噛んでしまう場合は?
4.【Q4】すでに歯石がこびりついている場合はどうする?
5.【Q5】シニア期から歯磨きを始めても遅くない?
6.まとめ

【Q1】毎日やらないと意味がない?


歯磨きは、できれば毎日行うのが理想です。ですが「毎日できないから意味がない」というわけではありません。

犬や猫の歯垢は、およそ3〜5日ほどで歯石へ変わるとされています。そのため、毎日が難しい場合でも「3日に1回」を目安に続けるだけでも大きな意味があります。

例えば次のように、できる範囲から少しずつ習慣化していくのもおすすめです。

平日は難しいので週末にしっかり行う
まずは短時間だけ取り組む

大切なのは「できなかった」で終わってしまうのではなく、その子と飼い主さまのペースで継続していくことです。

【Q2】歯の裏側まで磨けないときはどうする?


「口を開けてくれなくて、歯の裏側まで磨けない」というご相談もよくいただきます。

実際には、犬や猫の口の構造上、歯の裏側(舌側)は唾液の流れによって比較的汚れがつきにくい場所です。一方で、歯周病が起こりやすいのは、歯の外側(頬側)です。特に奥歯の外側には歯垢や歯石が溜まりやすいため、まずはこの部分を優先して磨きましょう。

無理に口を大きく開けようとすると、歯磨きそのものを嫌いになってしまうこともあります。そのため「全部完璧に磨こう」と考えるよりも、まずは外側だけでも続けることを意識することが大切です。

【Q3】歯ブラシをガジガジ噛んでしまう場合は?


歯ブラシを口に入れると、ガジガジと噛んでしまう子も少なくありません。そのような場合には「噛む用」と「磨く用」の歯ブラシを分ける“2本使い”が役立つことがあります。

例えば、1本を噛ませて気を引いている間に、もう1本でサッと磨いてしまう方法です。特に、歯磨きに慣れていない子や、遊び感覚になりやすい子では、この方法でスムーズにできることがあります。

ただし、歯ブラシを強く噛むことで、ブラシ部分が傷んだり、噛みちぎってしまう場合もあります。誤飲を防ぐためにも、歯ブラシの状態はこまめに確認し、傷みが目立つ場合は早めに交換するようにしましょう。

【Q4】すでに歯石がこびりついている場合はどうする?


歯の表面に黄色や茶色の硬い汚れがついている場合、それはすでに“歯石”になっている可能性があります。

歯石は石のように硬いため、歯ブラシや歯磨きシートでは基本的に取り除くことができません。また「なんとか自宅で落とそう」と無理に擦ってしまうと、歯茎を傷つけたり、出血や痛みにつながることもあります。

そのため、歯石がしっかり付着している場合は、まず動物病院でスケーリング(歯石除去)を行い、一度口内環境をリセットしてから日常ケアを始めることをおすすめします。

「歯磨きを頑張っているのに口臭が改善しない」「歯石がかなりついている」と感じる場合には、まずは一度動物病院に相談してみましょう。

▼動物病院で行う歯科処置についてはこちらで詳しく解説しています

【Q5】シニア期から歯磨きを始めても遅くない?


「もう高齢だから今さら歯磨きを始めても意味がないのでは?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。ですが、歯磨きは何歳から始めても遅すぎることはありません

口の中の環境を整えることは、食事のしやすさや生活の快適さにつながるだけでなく、全身の健康維持にも関わる大切なケアです。

ただし、シニア犬・シニア猫では、すでに歯周病が進行していて、口の中に痛みを抱えているケースもあります。その場合、無理に触ることで、かえって歯磨きが嫌いになってしまうこともあるため注意が必要です。

シニア期では、

短時間で行う
柔らかいブラシを使う
デンタルシートやジェルを併用する

など、その子の性格や体力、ストレスに配慮しながら、無理のない方法を選ぶことが大切です。

▼シニア期のお口のトラブルについてはこちらで詳しく解説しています

まとめ


犬や猫の歯磨きは「毎日完璧にできるか」よりも「無理なく続けられるか」がとても大切です。また、日々のオーラルケアで対応できる部分がある一方で、すでに歯石が強く付着している場合や、痛みが疑われる場合には、動物病院での処置が必要になることもあります。

当院では、歯科診療だけでなく、専任のデンタルケアアドバイザーによるご相談も行っています。「うまく磨けない」「この方法で合っているのかな?」など、気になることがあればお気軽にご相談ください。愛犬・愛猫と飼い主さまのペースに合わせながら「楽しく続けられるオーラルケア」を一緒に考えていきます。

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